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京田辺市消防団が全国大会出場−市、派遣・応援に500万円
家族らのバス、弁当代も
「代表に当然の対応」「丸抱えは常識外れ」

讀賣新聞  2002年10月24日

 28年ぶりに全国消防操法大会(財団法人日本消防協会主催)に譜代表で出場する京田辺市消防団の派遣、応援費用として、同市が約500万円を支出することが23日、わかった。団員や家族、団OBらのために市が応援バスを仕立て、旅費や弁当代、ノボリ制作費などを負担する。京田辺市は「市の代表への当然の対応」としているが、「丸抱えの応援は常識の範囲を超えている」との声も出ている。

 大会は24日に横浜市で開かれ、全国47都道府県の代表が日ごろの消防技術を競う。京田辺市消防団からは選手と消防団長ら軽13人が出場する。

 市消防本部によると、出場団員の費用は交通費と2泊3日の宿泊費など約160万円。市はこれに加え、団員の家族やOBら45人が乗り込む予定のバスチャーター費40万円、応援者の3食分の弁当代、応援旗(1本10万円)2本の制作費も負担。さらに、出場する団員と応援に行く団員に特別手当を支給することを決めており、市が支出する額は498万円になるという。

 初出場の静岡県御殿場市はバス11台で約500人の応援団を派遣し、2000万円を超える費用農地1350万円を負担する。12年ぶりの出場の大阪府箕面市は、選手の旅費、日当のみ負担。家族らの応援費用負担は「厳しい財政事情下では許されない」(市消防本部)と取りやめた。

 京田辺市は個人市民税の現象で今年度、各種基金から1300万円を取り崩しており、上村義忠・市消防長は「財政事情は分かっているが、応援バスを出すのは当然。日ごろの団の苦労に報いたい」と話している。

 真山達志・同志社大法学部教授(地方自治論)の話「出場者の費用を市が負担するのは当然だが、バスを仕立てて応援団を送り込むのは市民感覚を逸脱している。財政事情にかかわらず、応援費用は参加社が実費負担し、必要最低限度を市が支援すべきだ」

 


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